4年間会務を担ってこられた前会長の三宅巧先生から引き継ぎ2020年1月より北九州地区小児科医会会長に就任しました吉田雄司です。当初は北九州市小児科医会として発足した北九州地区小児科医会は、現在北九州市内と北九州市に隣接した遠賀中間、京築豊前を加えた地域の小児科開業医と勤務医で形成される団体です。県内4ブロック(福岡、筑豊、筑後、北九州)の一地域として一般診療だけではなく総合病院と連携した小児救急医療、市内4箇所の周産期センターを中心とした胎児・新生児と妊産婦の救急医療は行政と一体となったシステムとして機能しています。また産科医と協同したペリネイタルビジット事業は政令市では初めての公的事業に発展し、年々利用されるご家族が増えてきました。
新生児医療の進歩により医療的ケアを受けながら在宅に移行する多くの子どもさんが北九州地域に居住しています。私たちも基幹病院と連携して医療的ケア児とそのご家族を支えるシステム構築に向けて努力します。発達につまずいている子どもさんへの支援も北九州市立総合療育センターとの連携で今後も継続します。4歳、5歳児健診を含めた乳幼児健診システムや予防接種の充実、さらには子ども虐待や子どもの貧困対策も大きな課題として北九州地区小児科医会の役割を果たして行きます。